フレックスタイム制において、コアタイム外での就業命令を出すことは可能か? 2010/11/01

【質問】

当社は、10:00-15:00 (12:00-13:00休憩) をコアタイムとするフレックスタイム制を導入しています。

できるだけコアタイムに社内打合せをおこなうようにしていますが、時間調整が難しい場合には、コアタイム以外の時間帯で

社内打合せをおこなわざるをえません。

こうした場合について、フレックスタイム制適用者(以下、適用者とします)からは、「コアタイム内に時間設定することが必要では

ないか?」との意見が出ています。
 

コアタイム以外の時間帯に打合せをする場合に、適用者に出席命令を出してもよいでしょうか?

 

【回答】

フレックスタイム制では、コアタイム以外の時間帯について、適用者へ業務命令を出すことは原則としてできません。

しかし、今回のようなケースでは、次のように対応することが可能です。

 

フレックスタイム制とは、コアタイム以外の時間帯については適用者が労働時間帯および労働時間数を決めることにより、

生産性の高い働き方を目指すものです。

定められたコアタイムには、適用者全員が仕事に就いていなければなりませんが、コアタイム以外の時間帯については

各適用者に裁量が任され、主体的に働くことができるという制度です。
 

コアタイム以外の時間帯とは、あくまで 「自分の裁量により働く時間を決められる」 という時間であり、業務遂行上必要な仕事を

放棄してよい時間ではありません。

すなわち、コアタイム以外においても、業務遂行に必要であれば、労働契約上は仕事をする義務が生じます。


したがって、フレックスタイム制の運用における「コアタイム以外の打合せ」については、業務命令はせずに、業務上必要な打合せで

あることを伝え、出席を要請することになります。


その要請に対して、適用者が不誠実な理由で応じない場合(要請した会議に参加しない場合)には、以下の方法で対処することが

考えられます。
 

  ・ その適用者について、フレックスタイム制を不適用にする。

  ・ コアタイムの繰り上げ・繰り下げができる労使協定を締結し、業務命令できるようにする。

 

上記について盛り込んだ労使協定サンプルを、弊社HPの労使協定・社外届出書式サンプルのページに、
「フレックスタイム協定サンプル」として掲載しております。どうぞご活用ください。